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日本の霊場へ巡礼・巡拝、お遍路の心得と基本や言葉 [霊場巡礼の基本]

◆基礎知識
◆巡礼とはお寺を巡る事です。

◆霊験のある場所を霊場と呼び、札所とは、巡礼した霊場のご本尊
 との結縁(けちえん)の場所と考えられています。

◆巡礼は観音信仰がさかんになった平安時代の中期から、修験道や
 僧たちの修行としてはじまったものです。
 やがて布教の方法のひとつとして巡礼がすすめられるようになり
 江戸時代になると庶民に普及し広まります。

 古来から日本人は、旅を好み、旅によって人は磨かれるとも教え
 られてきたこともあり、現在では、亡き人の供養や自分自身救済
 また切実な願いなどを念じて札所を巡る事で、自らの心に問いか
 け、心のよりどころとしても、巡礼を選ばれているようです。

 はじめは純粋な信仰心というよりも物見遊山の行楽的な気持ちで
 巡礼に出た人も、札所から札所への道も霊場であると言われるだ
 けにいつしか心が洗われ、信仰の世界に入っている自分を見出す
 ことができるのでしょう。

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⦿由来(四国遍路)
 古来、四国は国の中心地から遠く離れた地であり様々な
 修行の場でありました。
 讃岐でご生誕されたお大師さま(弘法大師・空海)も
 たびたびこの地でご修行をされ、八十八ヶ所の寺院などを
 選び四国八十八ヶ所霊場を開創されたと伝え
 られております。
 そのお大師さまの御跡である八十八ヶ所霊場を巡礼する
 ことが遍路です。
 当初の遍路は、修行僧などが中心でした。
 その後、お大師さまに対する人々の信仰(弘法大師信仰)
 の高まりと共に、日本全国から多くの方が遍路されたと
 いわれております。
 そして、お大師さまのゆかりの地として、誰しもが一度は
 訪れたい霊場として発展していきました。

⦿由来(坂東三十三観音霊場)
 昔、旅人の避難所、足柄山や箱根の坂の東一帯は坂東と
 呼ばれており、その坂東の武者たちは、源平の合戦に
 九州にまで歩みを進めました。
 源平の戦いの後、敵味方を問わない供養や永い平和への
 祈願が盛んになり、源頼朝の篤い観音信仰と、多くの
 武者が西国で見聞した西国三十三観音霊場への想い
 などが結びつき、鎌倉時代の初期に坂東三十三観音霊場が
 開設されました。
 やがて、秩父三十四観音霊場を加えた日本百観音霊場へ
 と発展し、今日に至っています。

⦿由来(秩父三十四観音霊場)
 鎌倉幕府が開かれると、鎌倉街道を経由して西国や
 坂東の観音霊場のようすが修験者や武士などを通じて
 秩父に伝えられました。
 秩父の人々の中にはそれらの巡拝を望む者もあったが
 それは大変な難事であったので、せめて秩父の中で
 修験者らが土地の人たちと結んで祀ったささやかな
 観音堂を順拝し、それがやがて34所に固定していった
 ものと思われます。



⦿お大使さま
 お大師さまとは、弘法大師のことであり、空海のことです
 平安時代初期の僧。弘法大師の諡号で知られる真言宗の
 開祖である。
 俗名は佐伯 眞魚。
 日本天台宗の開祖最澄と共に、日本仏教の大勢が、今日
 称される奈良仏教から平安仏教へと、転換していく流れ
 の劈頭に位置し、中国より真言密教をもたらした方。

⦿同行二人(どうぎょうににん)
 巡礼修行をしているとき、常にお大師さま(弘法大師)と
 共にいるということ。
 巡礼の場合は、その象徴として、金剛杖がお大師さまその
 ものとされています。
 巡礼修行者は複数人であっても、個人対お大師さまの同行
 二人であります。

◆心得と注意点

⦿巡礼とは(他の霊場巡礼も四国お遍路同様)
 遍路とは、四国にある八十八の札所を拠点としながら四国
 全体を巡礼する行為です。
 八十八の寺院は、いずれも歴史が古く、お大師さま(弘法
 大師)との由緒があると伝えられています。
 お大師さまは、ご生誕の地である四国で修行をされました。
 そこで自らの生き方を考え、理想を求められ、一人でも多く
 の人々にそのことを伝えたいと祈り、苦労を忍ばれました。
 お大師さまは、鎮護国家・済世利民を強調され、人々が幸
 せであり、繁栄することを理想とされました。
 私達一人一人が自らの能力、才能を存分に生かしきる生き
 方を目指し、努力することも勧められました。
 そのお大師さまの御跡を慕い同行するのが遍路です。
 また、遍路は心の変革をもとめる行為でもあります。
 別段深く考えなくとも、ただ寺を巡っていくうちに、自ずと
 心の変革がなされていくともいわれています。
 難解な書物を読んだり、難しい経典を解釈し、常人が及ばぬ
 苦行を積むということを求められているのではありません。
 しかし、霊場を遍路するという行為は、一時的にせよ聖域へ
 の現世離脱的な行為であり、さまざまな作法や決まりごとが
 ございます。
 実際の行動に移る前に、あらかじめ、心がけや行動に込めた
 意義を心に刻んでおけば、遍路がいっそう深められるのは確
 かでしょう。
 古来より遍路では「祈り」が大切だといわれております。
 ご丁寧にご本尊さま、お大師さまをお祈りください。

⦿札所や道中での注意(他の霊場巡礼も四国お遍路同様)
 四国八十八ヶ所の各札所は、巡礼の寺であると共に地元の檀
 信徒の寺院であるという二面性を持っています。
 また、遍路者を札所の寺院や周辺の住民は「修行者」と見る
 厳しい目も持っています。
 そのようなことから、遍路者専用の施設は、必要最小限の
 もので、伝統的に寺や地域住民の善意によって今日に至って
 います。
 昔に比べて今は随分と施設が改善されておりますが、観光地
 のような札所ばかりではありませんので、その点をご理解く
 ださい。
 「トイレを借りた場合は、汚さないようにする」「早朝には
 民家の近くでは車のクラクションやエンジン音を大きくしな
 い」「紙くずや空カンを道路にすてない」等、旅のマナーを
 守って遍路をしましょう。
 四国の人々が、遍路者を「お遍路さん」と呼んで、尊敬し
 温かくむかえてきたのは、お大師さまに帰依をして懸命に
 修行をされている姿を見てきたからです。
 減り張りのある遍路を心がけながらお参りください

 相互礼拝、相互供養
  他の同行に会った時には「南無大師遍照金剛」と唱え挨拶を
  交わしましょう

 橋の上の注意
  橋の上では杖をつかない
  大師さまが十夜ヶ橋の下で修行をなされて故事にちなみ、橋の
  下では大師さまがお休みになっていと言われております。

⦿お納経(おのうきょう)
 お納経(ご朱印)は各札所でご本尊さまとお大師さまにお経を
 (読経、写経等で)奉納し、ご縁を結んだ「しるし」に戴く
 ものです。
 そういうことからお納経と呼ばれております。
 お納経は、ご本尊さまとお大師さまにお経を奉納した後、又は
 写経を奉納した後に納経所でお受けください。
 また、各札所のご本尊さま、お大師さまのご加護を受けるため
 のものでもあります。
 お参りの際は是非お受けください。

※お納経をお受けできる時間は基本的に午前七時より午後五時
 までとなっております。(お寺により異なる場合があります)

※お納経は、原則としてご本尊さまとお大師さまにお経を奉納
 した後に納経所でお受けください。
 ただし、納経時間が終了直前の場合は、順序が逆になりますが
 霊場にその理由を告げてお受けください

※記念スタンプではないことを十分心にしてお受けください。

※規定以外のものには納経できない場合があります。

※納経帳には重ね印といい、お参りするたびに、二回、三回と
 同じ納経帳に重ねてご宝印をいただきます。

※春・秋などは納経所が混雑することがあります。
 余裕をもってお参りください。

※年中休むことはありませんが、冬季には日没が早くなり道中に
 危険な場所もあり注意してお参りください。

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⦿御影(おすがた・おみえ
 納経帳・納経軸にお納経(ご朱印)をいただくと、それぞれに
 御影が授与されます。
 各札所のご本尊さまの分身(御影)でございますので大切に
 扱ってください。
 巡礼回数が多い人は、お受けすることを辞退しても差し支え
 ありません。


⦿十善戒(じゅうぜんかい)
 一、不殺生(ふせっしょう)
   生きているもの、すべての命を大切にする。
 二、不偸盗(ふちゅうとう)
   物を盗まず、他人のものを大事に扱う。
 三、不邪淫(ふじゃいん)
   性は尊いものであり、節度をもって性を考える。
 四、不妄語(ふもうご)
   うそ、偽りはいわず、真実を話すことを心がける。
 五、不綺語(ふきご)
   虚飾のことばは話さず、飾らない本当のことばで話す。
 六、不悪口(ふあっく)
   悪口は言わず、相手を思いやることばで話をする。
 七、不両舌(ふりょうぜつ)
   どの人に対しても、二枚舌を使わず、温かな気持ちで話す。
 八、不慳貧(ふけんどん)
   強欲をはり、貪ることなく、感謝の気持ちで過ごす。
 九、不瞋恚(ふしんに)
   怒りをおさえ、心を落ち着けて、優しい気分で過ごす。
 十、不邪見(ふじゃけん)
   邪な間違った考えを捨て、どの人にも平穏な気分で接する。


⦿宿坊について
 利用する際は、必ず事前に予約をしましょう。

※宿坊では、宿泊費をできるだけ安くして遍路者の便宜を
 はかっています。

※ホテルや旅館に比べるとご不自由をかける点があります。

※宿坊も浄財によって建てられたものです。
 施設を大切に使用しましょう。

○行動の注意
 ※宿に着いたらまず、金剛杖を洗いましょう
  金剛杖は大師さまの分身です。
  大師さまの足と思い心を込めて洗いましょう

⦿食事の作法
 食前合掌
 一滴の水にも天地の恵みがこもり、一粒の米にも万人の苦労が
 かけられています。

 ひとつ、私たちは天地自然や、あらゆる人々の恩恵によって
 生かされていることを感謝いたします。

 ふたつ、この食事いただくに値するよう、人の為世の為良い
 行いをしているか反省します。

 みっつ、過ちや不幸の根拠である、貪(むさぼ)りや噴(い
 かり)や愚痴(ぐち)を捨てます。

 よっつ、心身の飢渇(うえ)をいやし、生命を保つ良薬と
 思い食物の不平を言いません。

 いつつ、仏の道に精進し、円満な人格を作ります。

 いただきます。

 食後合掌
 今有難き食を受く、心身をいたずらに浪費することなく世の為
 人の為活動せん。

 ご馳走さま。

⦿自動車巡礼
 駐車場より遍路姿に身体を整えましょう。
 寺の山門、仁王門の前に立ったときは、聖域に足を踏み入れている
 のであるという心の準備は大事であり、遍路姿の基本とするところ
 です。


◆札所参拝手順

 ①山門(仁王門)にて合掌と一礼
  (山門のない場合は境内で行う)
  山門(仁王門)で立ち止まり心を整え一礼して
  境内に入る。

 ②手水鉢(手洗い所)にて手を洗い、口をすすぐ
  手洗い所にて身を清めます。口をすすぐことは
  身体の外と内を清める行為です。

  順は次の通り
  まず右手に柄杓(ひしゃく)を取って左手を洗う
  左手に柄杓を取って右手を洗う
  次にもう一度右手に柄杓を持ち替え左手に水を
  ため、口をすすぐ
  最後に柄杓に残った水で洗います、柄杓を縦に
  して柄杓の柄に水を流し、手洗い所に戻す

 ※鐘楼の鐘は自由に撞けるところは撞きましょう
  参拝後に撞くのは、戻り鐘になるので撞くのは
  やめましょう

 ③本堂に向かい献香をし、献灯、納札を納めて
  礼拝しお経(読経、写経)を奉納する
  納札はお堂の納札箱にお賽銭と共に納めます

 ④大師堂へ
  本堂と同様

 ⑤納経所にて納経帳などにお納経(ご朱印)を
  戴く。

 ※注意
  札所によっては、納札箱は無く納経帳の札所の
  場所に写経を挟み、納経所にて納めて戴く札所
  もございます。
  
 ⑥山門を出る
  合掌と一礼、左足から出る

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◆読経方法
 
 ⦿合掌礼拝(がっしょうらいはい)
  胸の前で合掌し三礼しながら
  「うやうやしくみ仏を礼拝したてまつる」と唱えます
 ↓ ↓ ↓

【仏前勤行次第】 
 ⦿開経偈(かいきょうのげ)
  無上甚深微妙法(むじょうじんじんみみみょうほう)
  百千万劫難遭遇(ひゃくせんまんごうなんそうぐう)
  我今見聞得受持(がこんけんもんとくじゅじ)
  願解如来真実義(がんげにょらいしんじつぎ)
  と一辺唱える
  ↓ ↓ ↓

 ⦿懺悔文(さんげのもん)
  我昔所造諸悪業(がしゃくしょぞうしょあくごう)
  皆由無始貧瞋癡(かいゆうむしとんじんち)
  従身語意之所生(じゅうしんごいししょしょう)
  一切我今皆懺悔(いっさいがこんかいさんげ)

 ⦿三帰依文(さんきえもん)

  ◎三帰(さんき)
   弟子某甲[でしむこう]
   盡未来際[じんみらいさい]
   帰依仏[きえぶつ]
   帰依法[きえほう]
   帰依僧[きえそう]

  ◎三竟(さんきょう)
   弟子某甲 [でしむこう]
   盡未来際 [じんみらいさい]
   帰依仏竟 [きえぶっきょう]
   帰依法竟 [きえほうきょう]
   帰依僧竟 [きえそうきょう]

  と三辺づつ唱えます



 ⦿十善戒(じゅうぜんかい)
  身業
   不殺生(ふせっしょう) 故意に生き物を殺さない。
   不偸盗(ふちゅうとう) 与えられていないものを
   自分のものとしない。
   不邪淫(ふじゃいん)  不倫をしない。
口 業
   不妄語(ふもうご)   嘘をつかない。
   不綺語(ふきご)    中身の無い言葉を話さない。
   不悪口(ふあっく)   乱暴な言葉を使わない。
   不両舌(ふりょうぜつ) 他人を仲違いさせる
   ようなことを言わない。
  意業
   不慳貪(ふけんどん)  異常な欲を持たない。
   不瞋恚(ふしんに)   異常な怒りを持たない。
   不邪見(ふじゃけん) (善悪業報、輪廻等を否定する)
   誤った見解を持たない。

   と三辺づつ唱えます。

 ⦿発菩提心真言(ほつぼだいしんしんごん)
  おんぼうじ
  しった
  ぼだはだやみ
  と三辺づつ唱えます。


 ⦿三摩耶戒真言
  おん
  さんまや
  さとばん
  と三辺づつ唱えます。

【般若心経】

 ⦿般若心経(はんにゃしんぎょう)


  を一巻唱えます。

【御本尊真言】

 ⦿ご本尊真言(ごほんぞんしんごん)
  各札所のご本尊真言を三辺唱えます。

⦿光明真言(こうみょうしんごん)
  光明真言を三辺唱えます。

 ⦿ご宝号(ごほうごう)
  お大師さまのご宝号を三辺唱えます。

⦿回向文(えこうもん)
  回向文を一辺唱えます。

 ⦿合掌礼拝(がっしょうらいはい)
  ありがとうございますと述べ合掌して
  礼拝をします。

その他

【十三仏真言】

 ⦿ 1、不動明王(ふどうみょうおう)
     のうまく さんまんだ ばざらだん 
     せんだ まかろしゃだ そわたや 
     うんたらた かんまん

   2、釈迦如来(しゃかにょらい)
     のうまく さんまんだ ぼだなん ばく

   3、文殊菩薩(もんじゅぼさつ)
     おん あらはしゃ のう

   4、普賢菩薩(ふげんぼさつ)
     おん さんまや さとばん

   5、地蔵菩薩(じぞうぼさつ)
     おん かかかび さんまえい そわか

   6、弥勒菩薩(みろくぼさつ)
     おん まい たれいや そわか

   7、薬師如来(やくしにょらい)
     おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

   8、観音菩薩(かんのんぼさつ)
     おん あろりきゃ そわか

   9、勢至菩薩(せいしぼさつ)
     おん さんざんさく そわか

  10、阿弥陀如来(あみだにょらい)
     おん あみりた ていせい から うん

  11、阿閦如来(あしゅくにょらい)
     おん あきしゅびや うん

  12、大日如来(だいにちにょらい)
     おん あびらうんけん ばざら だとばん

  13、虚空蔵菩薩(こうくうぞうぼさつ)
     のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おん 
     ありきゃ まりぼり そわか


【別格二十霊場真言】

⦿ 1、大山寺(たいさんじ)
 【本尊・千手観世音菩薩】
  おん ばざら たらま きりく

2、童学寺(どうがくじ)
 【本尊・薬師如来・国宝】
  おん ころころ せんだり 
  まとうぎ そわか

3、慈眼寺(じげんじ)
 【本尊・十一面観世音菩薩】
  おん まか きゃろにきゃ そわか

4、鯖大師本坊(さばだいしほんぼう)
 【本尊・弘法大師】
  南無大師遍照金剛

5、大善寺(だいぜんじ)
 【本尊・弘法大師】
  南無大師遍照金剛

6、臨海山福寿寺 龍光院(りゅうこういん)
 【本尊・十一面観世音菩薩】
  おん まか きゃろにきゃ そわか

7、金山 出石寺(しゅっせきじ)
 【本尊・千手観世音菩薩】
  おん ばざら たらま きりく

8、十夜ヶ橋 永徳寺(とよがはし)
 【本尊・弥勒菩薩】
  おん まいたれいや そわか

9、文殊院(もんじゅいん)
 【本尊・地蔵菩薩】
  おん かかかび さんまえい そわか
 【本尊・文殊菩薩】
  おん あらはしゃのう

10、西山 興隆寺(こうりゅうじ)
 【本尊・千手観世音菩薩】
  おん ばざら たらま きりく

11、生木地蔵 正善寺(いききじぞう)
 【本尊・地蔵菩薩】
  おん かかかび さんまえい そわか

12、延命寺(えんめいじ)
 【本尊・延命地蔵菩薩】
  おん かかかび さんまえい そわか

13、仙龍寺(せんりゅうじ)
 【本尊・弘法大師】
  南無大師遍照金剛

14、椿堂(つばきどう)
 【本尊・延命地蔵菩薩・非核不動尊】
  おん かかかび さんまえい そわか

15、箸蔵寺(はしくらじ)
 【本尊・金毘羅大権現】
  おん くびらや そわか

16、萩原寺(はぎわらじ)
 【本尊・伽羅陀山火伏地蔵菩薩】
  おん かかかび さんまえい そわか

17、神野寺(かんのじ)
 【本尊・薬師如来】
  おん ころころ せんだり 
  まとうぎ そわか

18、海岸寺(かいがんじ)
 【本尊・正観音・弘法大師誕生佛】
  おん あろりきゃ そわか

19、香西寺(こうざいじ)
 【本尊・延命地蔵菩薩】
  おん かかかび さんまえい そわか

20、大瀧寺(おおたきじ)
 【本尊・西照大権現】
  南無西照大権現

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■巡礼の姿、手持品の名称等
 
 お遍路のような白装束が基本です。(少し略される方は洋服の
 上に白衣と輪袈裟を着け、白の靴でも良いでしょう。)
 袈裟は必ず着用し、杖、念珠そして納経帳も必ず持ちましょう。
 洋服でお参りの方も、上から「南無大師遍照金剛」と
 お大師さまのご宝号が書かれた白衣を着けましょう。
 衣装を整える事でお参りに対する気持ちや、心構えが、
 随分と変わるものです。

⦿金剛杖(こんごうづえ)
 古来より道中の歩みを助けてくださる金剛杖は、お大師さまの
 象徴(お大師さまそのもの)として考えられてきました。
 道中の精神的な支柱となります。また、橋の上では杖をつか
 ない慣習があります。

⦿袈裟(けさ)
 法衣である袈裟を仏さまをお参りする際は着用しましょう。
 輪袈裟をつけてお参りされている方が一般的です。
 袈裟には、たくさんの種類がございますので、霊場(札所)
 または菩提寺にご指導をうけるのが好ましいでしょう。

⦿念珠(ねんじゅ)
 数珠(じゅず)ともいいます。
 袈裟同様、仏さまをお参りする際は必ず持ちましょう。
 念珠にもたくさんの種類がございますので、霊場(札所)
 または菩提寺にご指導をうけるのが好ましいでしょう。

⦿経本(きょうぼん)
 遍路をするということは、各札所のご本尊さまとお大師
 さまにお経を奉納することです。
 経本は忘れずにお持ちになってお参りをしましょう。

⦿頭陀袋(ずたぶくろ)
 修行時に用いる袋ことです。
 サンヤ袋ともいいます。納経帳、経本等お参りに必要な
 物をいれます。

⦿鈴(れい・すず)
 鈴は昔から道中安全や魔除けのためにつけられていました。
 現在では、鈴の音はお遍路さんの代名詞になっています。

⦿札ばさみ(いたばさみ)
 納札をいれておく箱です。
 袋や板状のものもあります。


■納札(おさめふだ)
 遍路修行の証として、本堂と大師堂の納札箱へ納めます。
 また遍路途中でご接待を受けるとそのお礼として納礼を渡す
 慣習があります。
 遍路回数によって札の色を変える慣習もあります。
 四国八十八ヶ所霊場会では、50回以上遍路を成満した公認
 先達の皆様には金の納札をお授けしております。

■納経帳
 お経を納めた証にいただくお納経(ご朱印)のための帳面。
 納経帳は一回だけでなく重ね印といい、お参りするたびに
 二回、三回と同じ納経帳にご宝印(ご朱印)をいただきます。
 この納経帳は古来より礼拝の対象であるとされています。
 けっして記念スタンプ帳ではありません。

■納経軸
 納経帳と同じくお納経(ご朱印)のための掛け軸。

■白衣(はくえ・びゃくえ)
 遍路でこれを着用することは、聖なる世界を歩むものの象徴と
 考えられます。




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